種類
能の現行曲(今日演目と認められているもの)は、240曲ほどです。 江戸時代に徳川幕府の式楽となり、公的な催しの演奏が“翁付五番立(おきなつきごばんだて)”と決定されてから、現在でも五番立ての分類法が用いられています。詳しい分け方としては不十分ですが重宝されています。 ※現在、一日のプログラムを五番立てで編成することはほとんどありません。 |
例: 高砂(たかさご) 賀茂(かも)等 |
例: 清経(きよつね) 屋島(やしま)等 |
例: 井筒(いづつ) 松風(まつかぜ)等 |
例: 隅田川(すみだがわ) 恋重荷(こいのおもに)等 |
例: 船弁慶(ふなべんけい) 石橋(しゃっきょう)等 |
■略式演奏 完全な方式で能を演ずる他、多くの省略方式があります。 |
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■役柄 シテ方以外のワキ方・囃子方・狂言方を総称して〈三役〉といい、 江戸時代には各流派に専属の三役がありましたが、現在は独立した活動をしています。 |
シテ方 | 観世(かんぜ)流・宝生(ほうしょう)流・金春(こんぱる)流 金剛(こんごう)流・喜多(きた)流 |
ワキ方 | 福王(ふくおう)流・高安(たかやす)流・宝生(ほうしょう)流 |
狂言方 | 大蔵(おおくら)流・和泉(いずみ)流 |
笛 方 | 一噌(いっそう)流・森田(もりた)流・藤田(ふじた)流 |
小鼓方 | 幸(こう)流・幸清(こうせい)流・大倉(おおくら)流 観世(かんぜ)流 |
大鼓方 | 葛野(かどの)流・高安(たかやす)流・大倉(おおくら)流 石井(いしい)流・観世(かんぜ)流 |
太鼓方 | 観世(かんぜ)流・金春(こんぱる)流 |